ドイツのトイレに日本製ウォシュレットの取り付けについてご紹介します。
実は、引っ越しの際に日本から長年使っていたTOTO製のウォシュレットを船便で持ってきました。
うまく取り付けできるか不安でしたが、写真にもあるように無事取り付け可能です。
ただし、
1.取り付け台座プレートのボルト穴の位置が違うため、カッターやペンチなどで加工が必要。
2.水栓の引き出し方法、電源トランスの確保が必要。
です。
1.は現場で適当に合わせれば大丈夫だと思いますが、問題は2です。
1枚目の写真のように今回は水を流す壁面に埋め込まれたタンク部位から分岐させてフレキホースを取り出しました。
水栓のインチサイズは日本と同じ規格ですが、サイズが違います。
水栓のサイズには
3/8インチ(約15cm)、1/2インチ(約19cm)、3/4インチ(約25cm)があります。
ドイツの洗濯機や食洗器では3/4インチが使われており、洗濯機用の分岐は3/4インチでした。
今回のタンク部位の水栓では3/8インチでしたが、ウォシュレット側は1/2インチだったため、フレキホースには3/8-1/2インチの物を用意、分岐は3/8インチで統一しました。
ただし、タンクのプラスチック部位には最低限ホースを通す加工が必要でした。ただドイツでも原状復帰義務がありますので、原状復帰可能な程度の加工をお勧めいたします。
今回は、隙間を作る程度の細工にとどめました。
追記
日本の便座には縦長のエロンゲートタイプ(470mm)と標準タイプ(440mm)があります。
ドイツの便座は標準便座に近い長さ(約435mmくらい)のため、日本から持って来る場合、標準タイプのほうがフィットすると思います。
また、ワット数の小さい貯湯式にして500w程度のダウントランスを用意したほうが費用面でも安く済みます。
またドイツの水道水にはカルキがたくさん含まれております。後々カルキが詰まったり問題になるかもしれません。ただし貯湯式だと常にタンクに水が溜まった状態なのでカルキ問題は起きにくいかもしれません。
ちなみに私は取付経験がありませんが、ドイツでもウォシュレットが売られています。Dusch WCと呼ばれています。
トランス不要で直接電源を洗面所で引っ張ってこれればこちらのほうが簡単ですし、サイズも合うかと思います。